組織の成果は「関係の質」で決まる!
場の空気づくりから始める組織開発

あなたの組織では、こんなことが起こっていませんか?

  • 本音を言えない、言っても無駄だと感じる空気
  • やらされ仕事感の蔓延、挑戦意欲の欠如
  • 場当たり的な指示や、一貫性のない方針
  • エンゲージメントサーベイのスコアが、改善しない

これらの問題は、一見すると別々の課題に見えるかもしれません。しかし、エンゲージメントサーベイの低いスコアが示すように、これらはすべて相互に関連し合っています 。多くの企業が、コミュニケーション研修やリーダーシップ研修といった「対症療法」を繰り返しますが、なぜ根本的な解決に至らないのでしょうか。

その根本原因は、組織の『関係の質』です。

それは、これらの問題の根底に、共通するたった一つの原因、

組織の「関係の質」の低下という本質が隠されているからです 。

私たちは、この「関係の質」こそが、思考の質、行動の質、そして結果の質を生み出す全てのサイクルの出発点であると考えます 。表面的なスキルの習得ではなく、組織の土台となる関係性そのものを見つめ直すこと。それこそが、貴社の組織が本来の輝きを取り戻すための、唯一の道筋だと確信しています。

成功循環モデル(悪循環)
なぜ、組織はなかなか変われないのでしょうか。多くの企業では、業績の悪化やエンゲージメントの低下といった「結果」に対して、一方的な指示や管理強化で対応しようとします。しかし、このアプローチこそが、相互の不信感や対立を生み出し「関係の質」を決定的に悪化させるのです 。

関係性が損なわれると、社員は次第に思考を停止させ、挑戦を避けるようになります 。その結果、行動は受け身で創造性を欠いたものとなり、さらなる成果の低下を招いてしまう 。この「悪循環」を繰り返している限り、組織が本来持つ力を発揮することは決してありません。

では、どうすれば、この悪循環を断ち切れるのでしょうか?

答えは、サイクルの起点を変えることです。私たちは、成果や行動といった「結果」からではなく、すべての土台となる「関係の質」からサイクルをスタートさせます 。

チームに対話が生まれ、心理的な安全性が確保されると 、メンバーは安心して意見を交わし、思考を深めることができます(思考の質の向上)。前向きな思考は、自律的で協力的な「自分ごと」としての行動を生み出し(行動の質の向上)、それはやがて、エンゲージメントの向上や業績といった目に見える成果へと繋がります(結果の質の向上)。そして、得られた成功体験が、さらなる信頼関係を育む。

この「好循環」こそが、組織が自律的に成長していくための唯一のエンジンなのです。

理屈はわかった。しかし、具体的に何から、どのように手をつければ、この「関係の質」は高まるのだろうか?多くの人事責任者様が、その具体的な着手の仕方で悩まれています。

変えるべきは、「場の質」から順番に好循環にする

ここで鍵になるのが、「場の質」です。
いくら対話が重要だと説いても、社員が「何を言っても大丈夫だ」と感じられる心理的安全性がなければ、本音の対話は生まれません。「場の質」とは、まさにこの安心・安全な対話の土壌そのものを指します 。この土壌があって初めて、「関係の質」という芽が育ち、好循環のサイクルが力強く回り始めるのです 。

しかし、この目には見えない「場の質」を、一体どうすれば意図的に創り出すことができるのでしょうか。号令や精神論だけでは、組織の空気は変わりません。そこには、科学的知見に基づいた、具体的な手法とトレーニングが必要です。

そこで私たちは、『対話からはじめるエンゲージメント革命』として、一つの明確な答えをご用意しました。

それが、臨床心理士監修のもと、のべ3万人以上の実績を持つコミュニケーションプログラム「マインドワーク®」です 。これは、単なる知識研修ではありません。安心・安全な場で実践的なトレーニングを繰り返すことで 、貴社の組織に対話の文化を根付かせ、好循環を生み出すための、具体的な第一歩となるプログラムです。

好循環を回すために不可欠な「3つの力」

「関係の質」の向上や「場の質」の醸成は、精神論だけでは成し遂げられません。そこには、トレーニングによって誰もが習得できる、具体的かつ強力な3つの力が必要です。

それは、相手の本音と信頼を引き出す「傾聴力」、感情に振り回されず冷静な対話を可能にする「感情整理力」、そして指示命令ではなく相手の主体性を引き出す「伝達力(アイメッセージ)」です 。

エンゲージメント向上と好循環の鍵を握る「3つの力」について、具体的に解説します。

  1. 信頼関係を築く「傾聴力」
    これは、ただ話を聞くことではありません。部下の本音と信頼を引き出し、心理的安全性の高いチームの土台を築くための対話の技術です 。
  2. 冷静な対話を生む「感情整理力」
    「怒り」のような二次的な感情に振り回されることなく、その奥にある本当の気持ちに気づく力です 。これにより、評価面談といった難しい場面でも冷静で客観的な対話が可能になります 。
  3. 主体性を引き出す「伝達力(アイメッセージ)」
    指示や命令で人を動かすのではありません 。自身の想いを誠実に伝える「アイメッセージ」によって、部下の自発的な行動を促すコミュニケーションへと転換させる力です 。

「傾聴」や「アイメッセージ」は、誰もが聴いたことのある言葉です。これまでの研修で一度は耳にしたことがあるかもしれません。多くの研修は、これらの重要性を「知識」として教えます。しかし、頭で「知っている」ことと、プレッシャーのかかる現場で「できる」ことの間には、大きな隔たりがあります。

「研修で学んだけれど、結局現場では活かせなかった」
「意識はするものの、長年の自分の癖はなかなか変えられなかった」

もしそう感じているとしたら、それは決してあなた一人の責任ではありません。それは、知識を血肉にし、行動へと変えるための「実践的なトレーニング」が、圧倒的に不足していたからです。

マインドワーク® — なぜ、「知識」が「実践」に変わるのか?

私たちが最も大切にする「実践的なトレーニング」とは、スポーツや楽器の練習に似ています。ルールを本で読むだけでは試合に勝てず、楽譜が読めるだけでは美しい音色を奏でられないのと同じです。

「傾聴力」は、相手の言葉を遮らずに受け止める練習を、体に染み込むまで何度も繰り返します 。

「伝達力(アイメッセージ)」は、頭で理解するだけでなく、実際に自分の想いを言葉にして相手に伝えてみる経験を積みます 。

「感情整理力」は、他人のケーススタディではなく、

自分自身の具体的な体験と照らし合わせることで、初めて腑に落ち、自分のものになるのです 。

マインドワーク®は、この「わかる」と「できる」のギャップを埋めるために、講義を最小限にしています 。その時間の大部分を、「書く・話す・聴く・観る」という実際の行動や体感を通したトレーニングに割り当てることで、明日から現場で使える本物のスキルを育みます。

マインドワーク®は、この3つの力を同時に、かつ体系的に習得できるよう設計されたプログラムです。

さらに、感情の前提となるストレスの仕組み 、行動を制限する無意識の思い込み(潜在意識) 、そして未来を描くイメージの力 といった心理学の知見をベースに、確実な行動変容を促します。

臨床心理士が監修し、のべ3万人以上が受講した実績あるメソッドが、貴社の組織変革を力強くサポートします 。

「関係の質」の、その先へ — 変革のサイクルを回し続けるために

「関係の質」の向上は、組織変革における最も重要で、不可欠な第一歩です。しかし、それはゴールではありません。あたたまったエンジンを、実際に組織を前進させる駆動力へと変えていく必要があります。

そのためには、「関係の質」を土台として、以下のプロセスを有機的に連携させ、好循環を回し続けることが不可欠です。

まず、対話によって得られた安心感を「思考の質」へと高める「マインドの見える化」。次に、チームのエネルギーを一つの方向に向ける「行動の質」を生み出す「ビジョンの共創」 。そして、これらの取り組みの成果を客観的に捉え、次なる一歩へと繋げる「結果の質」の指標としての「エンゲージメントサーベイ」による効果測定です 。

これら一連のプロセスが連携して初めて、組織は自律的に成長するサイクルを手に入れることができるのです。

未来を拓く、人的資本経営への第一歩

社員一人ひとりの価値を最大化し、企業価値向上に繋げる「人的資本経営」が求められる時代。しかし、その実現には、従来の画一的な研修や制度改革だけでは不十分です。真の変革は、組織の根幹をなす「人と人との関係性」から始まります。

私たちが基本として組織開発の基礎としている「成功の循環モデル」は、社員が自律的に輝く組織を創り出すための羅針盤です 。そして、その好循環を実際に回し始めるためのエンジンが、心理学に基づいた「コミュニケーション トレーニング(マインドワーク®)」です 。

対話を通じて関係の質を高め、それが思考と行動の質を向上させ、やがてはエンゲージメントと業績という「結果」に繋がる 。この一連のプロセスこそが、持続的な成長を生み出す人的資本経営の本質であると、私たちは確信しています。

貴社の未来を変える第一歩を、ここから始めてみませんか。
プログラムの詳細、貴社の課題に合わせたカスタマイズのご相談など、まずはお気軽にお問い合わせください。

関係の質研究所 代表 ご挨拶 上田 誠士(うえだせいじ)

はじめまして。上田誠士です。

私は、松下電器産業(現 パナソニック)の本社財務部門に21年間の勤務を経て、独立。研修コンテンツ開発、経営コンサル、研修講師として活躍してきました。

私の講師業の原動力となっているのは、子どもたちの時代に、あの当時私の過ごしたようなチーム環境を残さないことにあります。昭和型の上司、指示をする、すぐ指示を取り下げる、部下に仕事を渡す、すぐに取り上げる。私は管理職を18年務めていましたが、残念ながら、この悪いタイプの上司をずっとやってきました。残念ながらスタッフの力を引き出すことはできず、つねにチームはすり減り、才能を発揮するというより、才能を抑制していたよう思います。

自分自身の課題を抱えて、研修ビジネスに飛び出しました。マインドマップのBtoC研修を皮切りに、企業向け会議術開発、企業研修講師、研修コンテンツ開発とキャリアを積み上げてきました。

答えが見つかったのは、独立してから12年めのこと。それが「マインドワーク®」でした。臨床心理士監修ですでに3万人の実績のあるコミュニケーションプログラムであるマインドワーク®がチームに入ったときに、安全安心の場が形成され、才能が発揮され、成果が上がるシーンを何度も目にしてきました。

これを本格的に広めたいと、このたび、関係の質研究所を立ち上げました。

同じ思いを持つ方と一緒に、日本のビジネスシーンにおけるチームのパフォーマンスを変えていきたいと思っています。